淀川河口において、陸岸の近くに、最初に形成された砂州の意味であったろうが、後には地名化し、10世紀ころから常に河尻の地名と併記して文献に出てくる。この場合は舟泊りを意味する。もともと砂土の堆積によってできた低平な土地であるため、風波を防ぐべき方法もなく、難破する船舶が多かった。河尻と同様、地形変遷の激しい河口のため、旧位置の比定は困難である。
執筆者: 渡辺久雄
カテゴリ: 地名(古代・海浜)