三反田町1丁目、旧集落の西南端、西要寺西隣の八幡宮跡にある。花崗岩〔かこうがん〕製で完全。先端から根部上端までの高さ221.5cm、地上に出ている部分の高さ151cm。基礎の四方に四門の梵字を配し、そのそれぞれの下に舟形輪郭を彫り沈め、内に立像を刻出しているが、磨滅などがひどく尊名は不確かである。わずかに認められる形式から、東西2面は地蔵、南面薬師、北面弥陀と推定され、四仏の配置としては異様である。しかし、全体の構造形式や細部の手法は浄橋寺(西宮市生瀬)の応永16年(1409)塔に酷似しており、ほぼ同年代の造立と推定される。
執筆者: 田岡香逸
参考文献
関連項目