三平井を利用する井組。田中・万多羅寺・岡院・上坂部(森村を含む)を井親とし、猪名寺・清水・上食満・塚口を井子とする8か村で組織する。井組結成の時期は不明。1589年(天正17)大井が本堰を造るときに抗議をしたこと、また1592年(同20)大井組村々と猪名川の井河原で水の「大取合」を演じたことなどから、取樋口を築いた時期から間もなく井組が結成されたと推定される。1748~1749年(延享5~寛延2)の瀬掘り願いなどに、田中・万多羅寺・岡院・上坂部の4か村の名が三平井組を代表する形で見える。地元では、上記4か村を本縄(四縄)と呼んでいる。
執筆者: 山下幸子
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