摂津国有馬郡三田(現三田市)に陣屋をおいた藩。1677年(延宝5)4月藩主九鬼隆律〔たかのり〕は、代官大島雲八の預かる幕府領の検地を命じられた。市域では椎堂・富田の2村の各小部がその対象となった。1697年(元禄10)・1837年(天保8)、国絵図・郷帳の作成を命じられたときも、摂津国の3大名である尼崎藩青山氏(天保度は松平氏)、高槻藩永井氏とともに摂津を担当した。
執筆者: 山下幸子
カテゴリ: 領知(近世)