尼崎市立図書館
(中央図書館より転送)
市立図書館の設置は1916年(大正5)4月の市制施行を記念して決定された。同年2月、秋岡亀太郎から図書館用に寄付された宮町の邸宅を、改築工事のうえ、1920年1月7日、市立通俗図書館という名称で開館した。木造瓦葺2階建て、1階76坪が図書館で同年末蔵書冊数1,700冊、2階は倶楽部として公共の会合等の利用に供された。翌1921年4月1日、市立図書館と改称、1928年(昭和3)2月17日には旧城郭内松の丸(現南城内)の新館に移転、蔵書冊数10,600冊であった。1945年には建物疎開により書庫のみを残し事務室・閲覧室を撤去し4月17日から休館、1946年6月20日、城内国民学校の教室を仮使用して業務を再開した。1951年5月1日、南城内の旧市庁舎を修理改造して2階に図書館を移転、この当時蔵書冊数は37,600冊であった。なおこの旧市庁舎1階には、尼崎市初の正式な公民館施設として、市立公民館が1951年7月4日に開館している。その後、国道43号建設工事のため旧市庁舎が撤去されることとなり、1958年3月1日に事務室が市立公民館とともに同じ南城内の私立尼崎訓盲院跡に仮移転、同4月1日金楽寺小学校講堂(9月以降は音楽室)に臨時閲覧室を開設した。1959年3月30日、昭和通2丁目に鉄筋コンクリート2階建て、延床面積1,234m2の新施設が竣工し、蔵書冊数62,200冊の新図書館として6月16日に開館式を行ない、翌17日より業務を開始した。この際、新図書館開館に先立って5月1日に市立公民館が図書館内に移転している。公民館は、施設が1961年に難波四条通(現西難波町6丁目)に新築され転出、11月1日に開館した。1979年6月1日には南武庫之荘3丁目に鉄筋コンクリート造4階建て、延床面積2,477.5m2の北図書館が開館、年末現在の蔵書冊数51,200冊であった。1990年(平成2)8月20日、北城内に鉄筋コンクリート造4階建て、延床面積4,728m2、蔵書冊数25万冊(出張所・配本所分含む)の市立中央図書館が新設され昭和通から移転・開館、翌21日閲覧・貸出し業務を開始した。