久々知妙見

くくちみょうけん
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』
久々知妙見(『摂津名所図会』)
久々知妙見(『摂津名所図会』)

  川辺郡久々知広済寺の妙見堂。神崎の渡しから塚口を通る有馬道沿いに位置する。1798年(寛政10)刊の『摂津名所図会』には、「近年妙見尊を信じることが多く、とくに久々知妙見・能勢妙見には参詣人が多い、霊験も日々に新たであり、これを流行神〔はやりがみ〕という」と記している。本尊の妙見尊は957年(元徳元)源満仲の勧請〔かんじょう〕と伝えられ、1716年(享保元)には近松門左衛門ほか多くの芸能人・名士が加わった妙見講が組織されていた。

執筆者: 地域研究史料館

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