佐々成政墓一石五輪塔

さっさなりまさはかいっせきごりんとう
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  寺町法園寺内墓地の無縁塔の累積していたなかから1927年(昭和2)に発見され、現在は本堂内に保存されている。和泉砂岩製で完全、各輪の正面に西方菩薩門の5梵字を配し、基礎のアンの面に3行計24字の銘文を陰刻している。

天正十六年戊子年(天正16=1588年)/アン前奥州太守庭月道閑居士/閏五月十四日

  銘文中の庭月道閑居士が、秀吉によって尼崎において自刃させられた佐々成政の法名。塔の総高88.7cmは一石五輪塔としてまれに見る巨塔であり、成政にふさわしい塔として注目に値する。

執筆者: 田岡香逸

  法園寺境内には、1927年(昭和2)に上記の一石五輪塔が発見される以前から、同形状でサイズを大きくした複製の墓塔が置かれており、佐々成政の墓として公開されている。

執筆者: apedia編集部

参考文献

  • 『尼崎市史』第10巻 1974

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