産別尼崎地区会議

さんべつあまがさきちくかいぎ
全鉄労関西支部より転送)
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  1947年(昭和22)8月26日に結成された、尼崎における産別会議の地域組織。1946年2月産別会議準備会の結成によって、中央での労働運動の統一戦線の試みが破れるとともに、総同盟に対抗する左翼的組織結成の動きが強まった。同年4月尼崎の日亜製鋼尼崎製鋼などを中心に、全国鉄鋼産業労組(全鉄労)関西支部が結成された。しかし、他方、その多くは総同盟に籍を残したままの二重加盟という状態にあった。同年8月中央で産別会議が結成されたのを受けて、翌9月16日産別兵庫県地方会議が結成された。尼崎でも、10月闘争に際して総同盟との対立をあらわにし始めていた左派系の尼鋼・大同・大谷などの労組が総同盟尼崎地方協議会から離脱した。翌1947年8月26日、これら労組を中心に神鋼電産・阪神電鉄などが参加して、開明小学校で産別尼崎地区会議が結成された。議長には市岡栄(電産)が就任した。しかし、2.1スト中止後民同派が台頭するにつれ、産別内部では脱退が相次ぎ、尼崎全労協結成後の1949年9月6日に解散した。

執筆者: 福永文夫

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