八幡神社

はちまんじんじゃ
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  大分県宇佐市鎮座の宇佐神宮(宇佐八幡)に発する神社。清和源氏の氏神として、鎌倉期に全国的勧請〔かんじょう〕が始まり、室町期以降には農耕神として一般に広く勧請されるようになった。市域では東本町辰巳八幡神社・東難波八幡神社・西長洲八幡神社・今福八幡神社・西川八幡神社・元浜八幡神社・七松八幡神社・尾浜八幡神社が現存し、それぞれ1838年(天保9)「巡見使通行御用の留」(『尼崎市史』第6巻)記載の八幡宮8社に対応している。そのほか、1879年「明治12年神社明細帳」(『地域史研究』第6巻第3号)によると、西本町貴布禰神社の境内末社に八幡社がみえ、西難波熊野神社は、同町内にあった応神天皇社(八幡社)を合祀した厳島神社をさらに1915年(大正4)に熊野神社に合祀している。また栗山生島神社にも境内末社八幡社が見え、それとは別にこの生島神社は三反田の村社応神天皇社を1915年に合祀していることも知られる。

執筆者: 木場明志

参考文献

  • 『兵庫県神社誌』 1937 兵庫県神職会
  • 『尼崎志』第2篇 1931 尼崎市
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