兵庫県では開明的な県令神田孝平のもとで全国でもっともはやく地方民会が開設されたが、その最初の規定として1873年(明治6)9月に布達されたもので、生津の吉田久家文書などのその回達控が残っている。これは全6章から成り、第1章は総則、第2~4章は町村会、第5章は区会、第6章は県会について規定したものであったが、同年11月そのうち第5・6章を省略し、第2~4章にも修正を加えて、民会議事章程略として公布された。
執筆者: 山崎隆三
カテゴリ: 行政(近代)