三河国八名郡半原(現愛知県新城市)に陣屋をおき、田能の一部を含む摂津国飛び地領を有する藩。参勤交代せず江戸に常住する定府大名であった岡部藩安部氏(信真系)が、1868年(慶応4)幕府との衝突を避けるため、先祖代々陣屋を構えていた武蔵国榛沢郡岡部(現埼玉県深谷市後榛沢・旧大里郡岡部町後榛沢)を引き払って半原に陣屋を移して半原藩となり、廃藩を迎えた。
執筆者: 山下幸子
カテゴリ: 領知(近世)