園田競馬場
そのだけいばじょう
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』
1930年(昭和5)12月、淡路競馬場から移転した園田競馬場が、田能から椎堂にかけての区域に竣工した。所在地は田能字東寺田(現田能2丁目)。同月19日から3日間、最初の園田競馬が開催された。戦後は、1948年7月施行の競馬法により県および指定市町村が地方競馬を実施することとなり、県馬匹組合から園田競馬場を継承した県が主催して、同年9月17日に第1回園田競馬を開催した。1960年代の2期にわたるスタンド工事など設備の拡充に努め、1994年現在敷地面積234,207m2、建築延面積34,088m2、厩舎が20棟587馬房、走路は1周1,000m、観覧席収容人員17,400人、当初は県および尼崎市ほか7市が事業を主催し、これら自治体により1966年4月兵庫県地方競馬事務協議会を設置、その後6市が事業を廃止し、1980年10月には同協議会にかわって県・尼崎市・姫路市による兵庫県競馬組合を設置、事業を管理運営している。収益金は自治振興資金として土木・環境衛生・教育文化・農林・厚生福祉などにあてられている。
2000年代に入って、入場者数や売り上げの減少傾向が続く園田競馬場は、新たな客層の獲得と収益増をねらって2012年(平成24)にナイター設備工事を行ない、同年9月7日から11月9日まで計10日間、毎週金曜日の夜に関西初となるナイター競馬を実施した。定例開催前の試行という位置付けであった。その結果をふまえて、2013年4月から金曜日のナイター競馬が定例開催されることになり、ナイター競馬を盛り上げるアイドルユニット「SKNフラッシュ8」の8人が選ばれ、4月5日の定例ナイター競馬第1日目にデビューした。