大坂城代

おおさかじょうだい
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  大坂の陣後、大坂の復興がほぼなった1619年(元和5)大坂城代制が創始された。伏見城代の内藤信正を大坂城に移して、それに任じたのが始まりである。5~6万石の譜代大名が選ばれた。大坂定番・加番・大番を率いて大坂城を警備する。また大坂東西両町奉行や堺奉行を監督して大坂三郷と町続きの行政・裁判権および摂津・河内・和泉・播磨の幕府直領および他領間の訴訟を裁許する。さらに西国諸大名の動静を監察し、西日本に非常のことがあれば、当面、将軍の権限を代行する等の任務を帯びた。1626年(寛永3)阿部正次が城代となったとき、摂津に所領を与えられて以来、歴代の城代は任期の間(2~5年平均)本国の所領の一部を摂津・河内・和泉(のち播磨)に移された。市域では、26人の城代が任期の間、市域園田地区と小田地区(一部)に2~11か村の所領を与えられた。

執筆者: 八木哲浩

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