1627年(元和9)大坂城代のもと大坂城の警固に任ずる大坂定番(玉造口門・京橋口門定番)の制が創始された。その在番のために1648年(慶安元)保科正貞に、翌年安部信盛に摂津・河内においてそれぞれ1万石の加増がなされた。以来、市内園田・小田地区にも2~4か村ずつ保科氏・安部氏(信真系)・米津氏・板倉氏・松平氏(真次系)の定番領が生まれ、領有は長期にわたった。なお定番制が始まって2,3年後、それに加勢する加番(山里・青屋口・中小屋・雁木坂加番)の制も始まった。
執筆者: 八木哲浩
カテゴリ: 領主・支配(近世)