大阪層群
おおさかそうぐん
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』
尼崎平野の地下に広く分布する第四紀層。市域内では地表に露出していないが、尼崎の土台を造る地層で厚さ数百mに達する。その標準的な断面は、大阪港付近で実施された907mに達する深層ボーリング、OD-1であらわされる。大阪層群は三亜層群に区分できるが、下部亜層群は非海成、中部亜層群と上部亜層群は海成粘土層と砂礫層の互層である。海成粘土層には下位より、Ma1、Ma2、Ma3…Ma11、Ma12というように記号がつけられている。それらの放射性年代は右欄に示した。大阪層群は大部分が第四紀層で、下部亜層群が第三紀鮮新世に入る可能性があるが、中部亜層群は前期更新世、上部亜層群は後期更新世とみられる。Ma11、Ma12は段丘層に相当するとみられ、沖積層は、Ma13にあたる。
参考文献
- 藤田和夫・笠間太郎『大阪西北部地域の地質』地域地質研究報告(5万分の1図幅) 1982 地質調査所