かつて旧尼崎町の宮町字妙光寺町(現開明町2丁目)にあり、1945年(昭和20)の空襲で焼失ののち難波〔なにわ〕本町8丁目(現西難波町3丁目)に移転、さらに西難波町2丁目の現在地に移転した浄土真宗本願寺派の寺院。山号は白雲山。『尼崎志』は、元来は唐招提寺末の真言宗寺院で開基不詳、1339年(暦応2)浄土真宗に改宗した妙託を中興開基としている。また同書は、改宗する以前の故地は難波で寺名は妙光院ではないかと推定している。なお、同寺に隣接する西難波墓地は1925年(大正14)に市が西墓を移転して新設したもので、1913年に尼崎士族団が設置した火葬場が1960年代後半ころまで存続していた。
執筆者: 地域研究史料館