姉妹・友好都市提携
しまい ゆうこうとしていけい
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』
尼崎市は、ドイツ連邦共和国アウクスブルク市と姉妹都市提携を、また中華人民共和国鞍山〔アンシャン〕市と友好都市提携を結んでいる。アウクスブルク市との提携は1959年(昭和34)4月7日、市文化会館で調印された。通例米国西海岸との提携が多いのに対して、尼崎市では復興ドイツの工業都市との提携を検討していたところ、ヤンマーディーゼル山岡孫吉社長のドイツ発明協会ディーゼル金賞牌受賞(1955年)と、同氏によるアウクスブルク市への日本石庭建立贈呈(1957年)がきっかけとなって提携が実現した。一方、戦後の尼崎市と鞍山市との最初の交流は、日本国際貿易促進協会関西本部・川勝傳理事長の仲介による1966年の市経済友好代表団訪中の際の鞍山訪問であった。1972年の国交正常化ののち、市や経済界などから中国との都市提携の働きかけがなされ、尼崎市側では第一候補に武漢〔ウーハン〕をあげたが中国側の意向で鞍山と提携することとなった。調印式は1983年2月2日、尼崎市総合文化センターで行なわれた。アウクスブルク・鞍山両市とも、今日にいたるまで官民さまざまなレベルでの交流が続いている。
参考文献
- 『尼崎-アウクスブルク 姉妹都市30年の歩み』 1990 尼崎市
- 山對肇「中国・鞍山市との友好都市提携と交流10年」1993 あまがさき未来協会『TOMORROW』第8巻第1号