安部氏(信真系)
あんべし(のぶざねけい)
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』
武蔵国榛沢郡岡部藩。陣屋は現埼玉県大里郡岡部町。1649年(慶安2)信盛が大坂定番となったとき、摂津4郡において1万石の加増をうけた。市域では田能のうち・下食満が所領となった。1662年(寛文2)信之のとき、弟信秀・信直に摂津のうちにおいて、1,000石ずつを分知した。このとき下食満が信秀・信直領として二分され、以後入組支配となった。1678年(延宝6)信友のとき、弟信厚に川辺・有馬のうちの新墾の地1,000石を分知し、市域田能の安部氏領のうち一部が信厚の知行所となった。1868年(慶応4)、幕府との衝突を避けるため、先祖代々陣屋を構えていた武蔵国榛沢郡岡部(現埼玉県深谷市後榛沢・旧大里郡岡部町後榛沢)を引き払って三河国八名郡半原(現愛知県新城市)陣屋を移して半原藩となり、廃藩を迎えた。