村の氏神をまつる氏子のうち村の開発者の家筋や本百姓などが独占的に神事に携わる組織。生島4か村(上之島・大西・栗山・三反田)の島座や浜田村の旧宮座(北宮講)は、特定の家筋のみの座衆で組織された中世的な宮座で、江戸時代の中、後期になると旧来の宮座に加われなかった本百姓たちが新宮座を組織して神事の運営に携わるようになった。新宮座の組織は、特権的家筋にたいして本百姓全員が平等に神事に参加できるよう要求するもので、村方騒動をともなう場合が多かった。
執筆者: 地域研究史料館
カテゴリ: 信仰(近世) | 村落・農業生産(近世)