1943年(昭和18)12月兵庫県都市疎開実行本部が設置され、神戸・尼崎両市に家屋疎開が実施された。これは工場その他重要施設の周辺の家屋を撤去し、あるいは密集住宅地の家屋を間引きして延焼防止し消火作業を容易にするというものである。尼崎市では疎開空地帯・重要施設空地各1か所、疎開小空地数か所をつくった。その後1944年には密集市街地区に消防道路をつくり10か所に疎開空地を、さらに1945年1月には458戸を撤去して疎開小空地6か所をつくった。
執筆者: 山崎隆三
カテゴリ: 戦時(近代)