小林荘

おばやしのしょう
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  摂津国武庫郡、現宝塚市小林付近にあった荘園。京都の新熊野社領として、1181年(養和元)の新熊野所司宛院庁下文写に、「小屋小林庄」の名で初見。鎌倉時代以降は上・下荘に分れ、上荘の領家職は公卿の勧修寺家が相伝。ただし勧修寺家内で相伝をめぐる紛争があったが、南北朝時代の勧修寺経顕処分状案でも「小林庄年貢三十石」と記される。下荘は、1478年(文明10)の京都西山三鈷寺の当知行目録に初見。なお1407年(応永14)に足利義満から小林上下荘が細川満国に宛行なわれているが、勧修寺・三鈷寺領との関係は史料が伝わらず未詳。

執筆者: 熱田公

参考文献

  • 『宝塚市史』第2巻 1976
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