尼ヶ崎郵便取扱所
あまがさきゆうびんとりあつかいしょ
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』
1871年(明治4)10月東京-長崎間の郵便路線の整備にともなって各地に郵便継立方が任命され、尼崎では宮町の渡辺治平が任命され、そのとき尼ヶ崎郵便取扱所が設置されたものと考えられる。同年12月営業開始したとき同月間の取扱高は郵便差立54度、配達51度、切手売下5,973文、脚夫賃など1,765文となっている。1873年2月の時点では西宮・伊丹と同じく4等取扱所となっており、1876年には尼崎郵便局(4等局)と改称された。同所から大阪・西宮のほか、伊丹・三田を経て篠山まで路線が開通していた。
参考文献の論文を典拠に、尼ヶ崎郵便取扱所の変遷を以下のとおり補記する。尼ヶ崎郵便取扱所は1871年(明治4)12月5日に開設され、1873年4月に尼ヶ崎四等郵便役所と改称、1874年1月1日に尼崎郵便役所(等外役所)と改称、1875年1月1日に尼崎郵便局(五等郵便局)となった。
参考文献
- 藤田卯三郎「尼崎における郵便制度の創始」『地域史研究』第31巻第1号 2001