尼崎信用組合
あまがさきしんようくみあい
(尼崎信用金庫より転送)
(尼崎信用金庫より転送)
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』
1917年(大正6)の産業組合法改正をうけて、1921年5月松尾高一・中江済らによって尼崎市および大庄・小田両村を営業区域として創立された市街地信用組合。「産なきものは協力し、産あるものに理解を求め、産あるものは産なきものに協力する」というモットーで、地元の零細資金を集め中小資本などに融資することを目指した。初代組合長は小森純一。1951年(昭和26)10月信用金庫法により尼崎信用金庫と改称、さらに1974年4月浪速信用金庫と合併して尼崎浪速信用金庫となったが、1989年4月にはふたたび尼崎信用金庫に改称した。創業時の事務所は尼崎信用金庫記念館(尼信記念館、昔の貯金箱博物館)として現本店別館の北側(東桜木町)に復元されている。
尼崎信用組合の設立申請は、1921年5月5日に兵庫県に認可された。これを受けて同24日、信用組合は創立総会を開き、6月6日に開業した。このため現尼崎信用金庫は、6月6日を創業記念日としている。2001年(平成13)6月1日には創業80周年記念事業として、尼信会館(尼信博物館)を開設した。また、昭和59年4月に尼崎信用金庫記念館内に開設された「昔の貯金箱博物館」は、創業70周年を記念して平成2年12月に名称を「世界の貯金箱博物館」とあらため、本店別館(前本店)に移転した。
尼信記念館は、1990年1月5日に尼崎市都市美形成建築物に指定され、2011年3月29日に兵庫県の景観形成重要建造物等に指定された。
参考文献
- 『尼崎信用金庫50年史』 1971
- 『尼崎浪速信用金庫60年史』 1982
- 『尼崎信用金庫70年史』 1992