尼崎工業者共和会

あまがさきこうぎょうしゃきょうわかい
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  1911年(明治44)秋、19社1組合によって組織された任意団体。初代専任幹事に日本製樽支配人の平岡寅之助が就任、尼崎町役場に事務所を置き、翌1912年1月20日、尼崎紡績旭硝子阪神電鉄など町内主要企業が出席して発会式を開催した。会の目的を「当地方に於ける工業者相互の利害に関する新知識の啓発涵養に努め相提携聯合してその便益を増進する事」とし、工業経営者間相互の紹介調停、労働者に関する事項、官庁に対する建議交渉等につとめた。

  1916年(大正5)1月尼崎商工共和会に改称した。この間、工業者有志による共同診療所向島病院の設立、労働者争奪問題等と取り組んだ。現在の尼崎商工会議所は工業者共和会をもってそのはじまりとしている。

執筆者: 芦谷廣安

参考文献

  • 野間義治『尼崎商工会議所史』 1944
  • 『尼崎商工会議所八〇年史』 1992
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