尼崎市史

あまがさきしし
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』
『尼崎市史』全巻
『尼崎市史』全巻

  本編(通史編)3巻、別冊(戦後史)1冊、史料編6巻、別編4巻の全13巻1冊からなる。尼崎市役所発行。1966年(昭和41)の市制50周年を記念して1962年に編集事業を開始し、1988年に完成。過去に『尼崎志』が一部刊行され、また第2次大戦中に「尼崎市政史稿」も執筆が着手されたが刊行されず、この『尼崎市史』が尼崎市にとって最初の完結した市史となった。執筆には各時代・分野ごとに豊富な研究業績を有する当時の中堅的研究者があたった。市史編集事務局(のち市史編修室に改称)は1962年に総務局直属組織として発足したが、1975年尼崎市立地域研究史料館の開設によって廃止され、以後市史編集事業は史料館の一事業となった。事業発足直後から市内所在の村方・町方文書の調査・整理および目録作成を行ない、この過程で多くの古文書類が新たに発見された。さらに全国の史料所蔵機関・個人・寺社その他を調査し、市内外の調査個所は500か所以上に及んだ。調査の成果は、市内古文書の目録を中心に『尼崎市史編集資料目録集』として27冊にまとめられた。収集史料は通史の編集・執筆に生かされ、史料編等に翻刻されただけでなく、現在も史料館に保存され、その多くが市民に閲覧公開されている。

執筆者: 地域研究史料館

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