尼崎手形交換所

あまがさきてがたこうかんしょ
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  一定地域内の金融機関が、それぞれ受入れた手形・小切手類を持ち寄って相互に交換し決済する手形交換所が、市域において設立されたのは1939年(昭和14)のことであった。これはその前年軍需産業地区に銀行の支店新設が認められた結果、それまでの三和・野村・日本勧業・日本相互貯蓄の各銀行支店に加えて、神戸・住友・第一・三菱・大阪貯蓄の各銀行支店が軍需産業とともに尼崎に進出したためで、県下では神戸に次ぐ2番目の設置であった。3月に西本町3丁目の三和銀行尼崎支店を仮事務所として業務開始、5月には商工共和会館に移転した。これにより「尼崎渡」の小切手が大阪・神戸のどの銀行でも手数料なしで入金できるなど、信用が増し流通力が強化された。現在も商工会議所ビル内の尼崎銀行協会で業務を続けている。

執筆者: 山崎隆三

参考文献

  • 『尼崎商工会議所八〇年史』 1992
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