尼崎県

あまがさきけん
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  1871年(明治4)7月の廃藩置県によって尼崎藩は同月15日に尼崎県となった。旧尼崎藩知事桜井忠興は9月までに上京を命じられたが、大参事堀式部以下の旧藩吏はそのまま尼崎県の行政を担当した。旧藩管下に実施されていた区制も存続したが、尼崎町の第5区、別所村の第2区、西昆陽時友友行村が第11区など断片的な区制を知ることができるにすぎない。しかし尼崎県はながくつづかず、同年11月県の大廃合の結果、兵庫県(第2次)が同月20日成立するとともに廃止となった。旧藩の常備兵も1871年12月解隊した。1872年2月尼崎県の接収後兵庫県は旧県庁を廃し旧県官の事務取扱いを免じ、かわりに典事1人以下5人の官員をもつ兵庫県尼崎出張所を設置したが、これも4月には廃止となった。

執筆者: 山崎隆三

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