1869年(明治2)2月尼崎藩は版籍奉還を願い出、6月17日に勅許された。それとともに同月20日尼崎藩主桜井忠興は知藩事に任ぜられ、尼崎藩知事となった。つづいて同月25日政府は各藩の貢租実収高を報告させそれにもとづいてその10分の1を藩知事の家禄と定めた。尼崎藩知事の場合は2,767石であった。1871年7月14日廃藩置県によって知藩事は廃官となり、東京府へ移住を命じられた。
執筆者: 山崎隆三
カテゴリ: 明治維新(近代)