1822年(文政5)刊の『農具便利論』(大蔵永常著)に収録されたくわ。尼崎のねば土に適した形に改良された。“引きくわ”をいう。柄と刃の角度が小さく、柄のつけ根のところが少し刃に向かって曲がっている。また、他の土地で使用されているくわに比べると、柄が長いなどの特徴がある。
執筆者: 山下幸子
カテゴリ: 村落・農業生産(近世)