岡本静心

おかもとじょうしん
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  1906年(明治39)4月20日 - 1979年(昭和54)9月21日

  寺町大覚寺の住職である岡本家に生まれる。尼崎第三尋常小学校(現明城小)から東寺中学校(京都市)を経て関西大学法文学部に進学、1928年(昭和3)先代の岡本静観死去のため中退し大覚寺住職となる。

  これと前後して、中世史研究者・魚澄惣五郎が大覚寺に調査来訪したのをきっかけに師事し、大覚寺文書と寺史の研究を開始。1935年には雑誌『上方』59号に「尼崎最古の大覚寺」を執筆、さらに研究対象が大覚寺から尼崎へと次第に広がった。大覚寺が律宗の別格本山となった1951年には住職を息子静元に譲って長老となり、以後は研究に専念した。1961年尼崎郷土史研究会を設立、19621973年には尼崎市史専門委員として市史の編集と執筆にあたった。著書に『尼崎史の考察』(1949年はぎく会発行)『尼崎藩学史』(1954年市教育委員会発行)などがある。

執筆者: 地域研究史料館

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