岡田山

おかだやま
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  西宮市の西北にある上ヶ原丘陵の東南端を占めている。この岡田山の一隅に1872年(明治5)土地を購入して建てた旧尼崎藩主桜井子爵の別邸があった。最後の藩主桜井忠興1895年4月29日にここで死去した。1930年(昭和5)、この別邸約2万坪を神戸女学院が新校舎建設用地として桜井家から25万円で購入した。この土地は長い期間別邸となっていたため、照葉樹林からなる古い植生が良く保持されていた。同女学院の敷地内に広田神社の境外摂社「岡田神社」(土地面積約46坪)が残っている。延喜式にもその名が出ているので、岡田山の地名はこの神社によるのかもしれない。

執筆者: 渡辺久雄

参考文献

  • 『神戸女学院百年史』(総説) 1976 神戸女学院
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