川原公

かわらのきみ
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  河辺郡に居住した古代の氏族。「新撰姓氏録」によると、為奈真人と同じく火焔王の後裔で、天智天皇の代に居住地によって川原公の姓〔かばね〕を賜わったとある。火焔親王は宣化天皇の皇子である。「三代実録」元慶4年(880)10月条に、摂津国河辺郡や有馬郡に居住する川原公氏が、皇室の枝流を優遇することを命じた832年(天長9)の設置によって課徭を命ぜられるように願い、許されたことがみえる。尼崎市域の瓦宮や伊丹市域の下河原・北河原などの地名は、川原公氏と関係があるのではないかと推測されている。

執筆者: 長山泰孝

参考文献

  • 『伊丹市史』第1巻 1971
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