有吉實

ありよしみのる
市費開眼手術より転送)
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  1886年(明治19)5月5日 - 1968年(昭和43)6月29日

  官選の尼崎市長。在任期間は1935年(昭和10)6月11日~1936年3月31日・同年6月3日~1943年3月17日。

  東京都に生まれる。元兵庫県知事で貴族院議員の有吉忠一の末弟。1912年(明治45)東京帝国大学独法科卒業。宮崎県知事など地方官を歴任ののち尼崎市長となる。1936年には小田村との解消合併を実現し、合併後の新市会で市長に再選、助役にも官界出身者を配して官僚主導の強力な市政を押し進めた。1942年には大庄・立花・武庫村の合併も実現したが、人事面での専断や施策をめぐって市会と対立、1943年3月市会での答弁拒否に対して不信任票が多数を占めたため辞職した。1937年度にはじめて実施された市費開眼手術は、有吉市長が宮崎県知事時代の経験から導入したものとされている。

執筆者: 地域研究史料館

案内
広告
検索

  
ヘルプ
ツール
索引