江戸幕府による最初の官撰地誌である『五畿内志』全61巻のうち、巻49~巻61の摂津国の部分をさす。他の巻もそれぞれ『山城誌』『河内志』等と呼ぶ。1735年(享保20)刊行。並河永(誠所)編。編者らは各地をめぐって史料を収集し、伝承などを採訪したので、江戸時代の地誌類のうちでも詳しく正確なことは随一であるが、漢文体のために今日では親しみにくい。
執筆者: 山下幸子
カテゴリ: 学芸・文芸(近世)