政獲同盟

せいかくどうめい
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  3.15事件直後の1928年(昭和3)4月の労働農民党解散、12月の党再建禁止命令に加えて、1929年4.16事件が重なったのち、合法的な左翼無産政党の存在を否認して共産党員とその同調者による共闘組織をめざす全国的な運動の一環として、5月に政治的自由獲得労農同盟(政獲同盟)神戸支部が結成された。摂津合同労働組合からも4.16事件に連座、釈放されたばかりの滝本福三が執行委員に選ばれた。彼は6月14日の在神左翼団体協議会の結成にも加わって、20日には中島晃・西村好成らと政獲同盟摂陽支部を創立、新労農党樹立にも反対を声明するが、組織実態は摂津合同労働組合を名のる数名の活動家集団であった。

執筆者: 岩村登志夫

参考文献

  • 西村好成「阪神地方全協活動の思い出」『地域史研究』第5巻第3号 1976
  • 『戦前尼崎の労農運動』 1979 尼崎労農旧友会
  • 『兵庫県労働運動史』 1961 兵庫県労政課
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