日隆
にちりゅう
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』
1385年(元中2)10月14日 - 1464年(寛正5)2月25日
室町時代前期の日蓮宗の僧、本興寺を創建。法華宗本門流の祖。越中国射水郡浅井郷島村桃井氏の出身。1398年(応永5)、14歳で京都妙本寺(妙顕寺)日霽〔にっせい〕上人の弟子となった。日隆は激しい折伏をつねとする勝劣派の僧となり、1420年(応永27)尼崎に本興寺を建立した。京都に建立した本能寺と本興寺を二大拠点として伝道を展開し、その伝道は越中・越前、山城・河内・摂津をはじめ中国・四国の広域にわたった。生涯の著述は三百数十巻と記録され、日蓮系の僧としてもっとも著述が多く、1454年(享徳3)弟子の教育のための本興寺に勧学院を創建した。現在の学校法人法華学園興隆学林専門学校である。行年80歳、墓は本興寺にある。
参考文献
- 『尼崎志』第1篇 1930 尼崎市