松尾高一

まつおたかいち
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  1888年(明治21)7月5日 - 1973年(昭和48)5月19日

  岡山県吉野郡小房村(現美作市、旧英田郡作東町)生まれ。1927年(昭和2)関西大学専門部経済学科卒業。第1次世界大戦後の不況時の1921年(大正10)、同じ岡山県出身の中江済らとともに、尼崎信用金庫の前身である有限責任尼崎信用組合(初代組合長小森純一)を設立、同年6月6日に開業した。1944年(昭和19)5月、第4代組合長(1951年に理事長)に就任、理事長職を全うした。この間、業界にあっては全国信用金庫協会副会長、全国信用金庫連合会代表理事、近畿地区信用金庫協会会長、兵庫県信用金庫協会会長などの要職をつとめる一方、兵庫県公安委員会委員・同収用委員会委員、尼崎商工会議所副会頭(3期)・同会頭(通算5期)など数多くを歴任、地元の発展に尽くした。経済界での活躍、行政への協力などの功績により、1968年3月、樽谷冨蔵とともに尼崎市名誉市民の称号をうけた。

執筆者: 芦谷廣安

参考文献

  • 『和願愛語の人 松尾高一伝』 1976 金融タイムス社
  • 『尼崎信用金庫70年史』 1992
案内
広告
検索

  
ヘルプ
ツール
索引