栄根遺跡

さかねいせき
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  遺跡はJR川西池田駅付近の東西約350m、南北約400mに広がる弥生時代中期から平安時代末期までの複合遺跡である。遺構は竪穴式住居跡・方形周溝墓・水田跡、自然の河川跡が検出された。河川跡では舟着場とも、水くみ場とも考えられる石積みが発見され、他に丸木舟・墨壺、女性の足跡群などが検出された。土器は弥生土器と須恵器〔すえき〕を主とする他に硬玉製勾玉〔まがたま〕や平安時代の官人達が着けていた石銙〔せっか〕(帯飾り)も出土した。

執筆者: 亥野彊

参考文献

  • 兵庫県教育委員会・川西市教育委員会編『栄根遺跡』 1982
  • 川西市遺跡調査会編『川西市栄根遺跡-第19次発掘調査報告書』 1989
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