正玄寺

しょうげんじ
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  塚口字辰巳(現塚口本町1丁目)にある、浄土真宗興正寺派の寺院。山号は円融山。『立花志稿』は「興正寺塚口別院由緒」ほかを引いて、1409年(応永16)性曇上人開基とし、本山興正寺の別院と正玄寺が一体となっているが本来は別で、また正玄寺の名称は古来塚口にあった寺名を流用したものとしている。興正寺別院は中世には塚口御坊と呼ばれ、西摂一帯に末寺を有し一向一揆の中心であった。近世中期にもなお西摂53か寺が輪番で同寺を守護することが定められていた。

執筆者: 地域研究史料館

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