片桐氏(貞隆系)
かたぎりし(さだたかけい)
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』
大和国添下郡小泉藩。陣屋は現奈良県大和郡山市。初代藩主の貞隆は片桐且元の弟。1615年(元和元)外様ではあったが加増をうけて1万6,400石の大名となった。市域では常光寺が明治に至るまで所領であった。大坂の陣後、貞隆が預かった幕府領は、市域では西難波・塚口屋敷方・東富松・西昆陽・常吉・時友・西富松であった。1627年(寛永4)弟に3,000石、1673年(延宝元)庶兄に1,000石を分知した。1687年(貞享4)家臣の罪が片桐氏に及び、給地1,300石が公収された。1769年(明和6)菟原〔うはら〕・八部〔やたべ〕郡にあった所領が上知され、替え地を和泉国のうちに与えられて明治に至った。