猪名川
いながわ
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』
摂津と丹波の国境にある大野山付近に水源を持ち、兵庫県と大阪府の境界を形成しながら南下し、尼崎市内で神崎川に合流する。1965年(昭和40)3月に1級河川に指定された。全長43km、流域面積383km2で多くの支流をもち、市域部分は4.6km、流域の地質が固い丹波古生層であるため、土砂の流出は比較的少ない。平安時代の成立と考えられる「住吉大社神代記」の中に擬人化された猪名川・武庫川の争いの話が出てくることで、猪名川下流域が早くから開発されていた様子がうかがわれる。園田競馬場北側の川床では縄文土器片が採集された(猪名川川床遺跡)。
参考文献
- 『淀川百年史』 1974 建設省近畿地方建設局