甲武橋
こうぶばし
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』
西国街道が武庫川を渡る地点に架けれらた橋。甲東村(現西宮市)と武庫村の間に架橋されたことから、両村名を一字ずつとって命名されたものと考えられる。松岡孝彰編著『下大市今昔物語』によれば、初代甲武橋は1909年(明治42)10月に完成した。これにより、西国街道の髭の渡しが廃止された。1927年(昭和2)2月には大修理がほどこされている。上路鋼鈑桁橋とする架け換え工事が1941年頃起工したが、戦時期のため工事が滞り、1951年3月ようやく完成した(『神戸新聞』阪神版1951年2月14日付記事には、2月20日落成式の予定とある)。延長278m、幅員6.3m、有効幅員5.8mであった。
なお、この橋を通る171号京都神戸線は、1953年5月18日に二級国道として認定された。その後、自動車交通量の増加に対応するため、上下線2車線ずつ計4車線とすることが計画され、従来の橋の北側に2車線の新甲武橋が架橋され、1965年5月に上り専用の新橋として開通し、旧橋は下り専用となった。
参考文献
- 松岡孝彰『下大市今昔物語』1963 下大市自治連絡協議会