摂津電気鉄道計画

せっつでんきてつどうけいかく
神阪電気鉄道より転送)
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  1893年(明治26)12月、伊丹の谷新太郎ら5名が発起人となり、軌道条例(1890年8月制定)によるわが国最初の電気鉄道を計画して資本金30万円の神阪電気鉄道を設立しようとした。とりあえず神戸市加納町から尼崎町摂津鉄道まで連絡し、最終的に大阪まで延長する計画であった。その後尼崎からも伊達尊親梶源左衛門らが加わって、1894年3月摂津電気鉄道と改称して出願し、日清戦争後の1895年には、尼崎-大阪上福島の延長を出願した。そのころ大阪財界人の間で資本金120万円の坂神電気鉄道が計画され両社競願のかたちとなったので、1896年7月両社が合併し資本金150万円の摂津電気鉄道として出願することになった。これがのちに阪神電鉄となる。

執筆者: 山崎隆三

参考文献

  • 『阪神電気鉄道八十年史』 1985
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