簡易小学校

かんいしょうがっこう
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  1886年(明治19)の小学校令は貧困家庭の児童の就学率を高めるために、授業料不要、3年制で、読書・算術・作文・習字の4教科のみの簡易科の設置を認めた。市域では、当時の13小学校のうち衛生・保性・小墾田〔おばただ〕・御園〔みその〕・戸之内の5校が簡易小学校となったほか、尼崎西部(脩斉)・成文の両尋常小学校に簡易が併設された。しかしこれによって就学率は好転せず、かえって向学心を挫折させるというので、1890年の小学校令改正で、簡易小学校(簡易科)は廃止されることとになった。

執筆者: 山崎隆三

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