英知大学

えいちだいがく
聖トマス大学より転送)
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  1962年(昭和37)カトリック大阪教区(教区長・田口芳五郎司教)から土地の寄付をうけて、学校法人百合学院が英知短期大学宗教科を若王寺(若王寺2丁目)に創設。初代学長には田口司教が就任した。1963年には本市の新制大学第1号として、英知大学(神学部神学科)を開設。翌年には学科名称を改め文学部(神学科・英文学科)とし、1965年にはイスパニア文学科、1968年にはさらにフランス文学科を増設。大学はその後1970年に新しく設立された学校法人英知学院設置校となる(短期大学は1974年に廃止)。その建学の精神は「英知」(Sapientea)によって表わされるカトリシズムの教育理念におき、カトリック神学の学問的研究を一般に開放した全人教育を目指す関西唯一の男女共学のカトリック大学。1981年には国際交流委員会を開設して、アメリカ・スペインの大学と国際交流活動も開始。

執筆者: 末方鐵郎

  英知大学はカトリック大学の連合体である聖トマス大学国際協議会に加盟し、2007年(平成19)5月27日から校名を「聖トマス大学」に改めた。その後、定員割れが続いたことから2010年度より学生募集を停止し、2015年4月17日、聖トマス大学は廃止された。同年9月25日、尼崎市は学校法人英知学院から旧聖トマス大学敷地の一部約13,000m2及び同大学施設、旧大学図書館の蔵書約23万冊等の寄付を受け、それらの活用を図っていくこととなった。

執筆者: apedia編集部

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