西教寺
さいきょうじ
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』
旧尼崎町の大物町(現大物町1丁目)にある浄土真宗本願寺派の寺院。山号生島山。『尼崎志』には1495年(明応4)生島村三反田に西乗開基とある。三反田から大物町への移転については、『立花志稿』は同寺「明細帳書上控」を引いて永禄年間(1558~1570)とし、『尼崎志』は『摂陽群談』等を引いて弘治年間(1555~1558)に大物町今辻子に移転、1707年(宝永4)ないし1712年(正徳2)の水害後に現在地に再移転としている。戦国期の西教寺は、同じく大物町にある常念寺とともに、石山本願寺のもとに有力な武力を有した西成郡の三番定専坊に属し、大物総道場として一向一揆の拠点であった。木仏授与は1602年(慶長7)。1966年(昭和41)まで三反田にも西教寺の通寺が残っていた。