郡会
ぐんかい
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』
1890年(明治23)5月制定の郡制によって設置された郡の議会である。郡制の規定によれば、郡会議員は各町村議員の互選による各町村1名のほか、郡内で地価1万円以上の土地を所有する大地主の互選による議員(町村選出議員の3分の1)で構成された。第1回選挙は1896年7月に行なわれ、川辺郡では町村選挙議員15名と大地主議員5名(大地主有権者24名)、武庫郡ではそれぞれ20名と6名(同15名)が選出された。その後1899年に郡制が改正されて、郡会議員選挙は国税3円以上納付の有権者の直接選挙となり、また大地主議員制は廃止されその定数は町村に配分された。その結果川辺郡では総定数は2名増加して22名となり、尼崎町4、伊丹町・小田村・立花村・稲野村各2、その他の村各1と変化した。武庫郡は総定数はかわらず、西宮町が3(1901年に4に改正、総定数も27となる)となり、大庄村・武庫村は各1のままであった。