酪農

らくのう
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  市域でもっとも酪農業が盛んであったのは園田村大字御園〔みその〕である。第1次大戦後の都市人口の増大による乳製品の需要の増加によって全国的にも酪農業は発展したが、園田村では1922年(大正11)森永製菓塚口工場が設立され、その需要に応じて乳牛飼養がはじまったと思われる。1928年(昭和3)には同村内の乳牛60頭、搾乳量934石、同金額2万7,990円であったが、1935年には190頭、3,468石、6万9,360円と当時の農村不況をしりめに3倍に伸び、さらに戦時の増産態勢に呼応して1940年には524頭、8,411石、35万2,480円と発展した。

執筆者: 山崎隆三

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