鉄道唱歌

てつどうしょうか
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  1900年(明治33)当時東京高等師範学校教授の大和田建樹作詞の「汽笛一声新橋を」ではじまり、鉄道沿線の名勝・旧跡・風物などをうたいこんだ有名な唱歌。第1集東海道編66節をはじめ、第2集から第5集まで主要な鉄道についての合計334節の長大な歌詞で、東海道編の一部に、市域に関してつぎの2節がある。

大阪いでて右左、菜種ならざる畑もなし、神崎川のながれのみ、浅黄にゆくぞ美しき
神崎よりはのりかへて、ゆあみにのぼる有馬山、池田伊丹と名にききし、酒の産地もとほるなり

  作曲は各集とも2名ずつ担当し、そのうち第1集の作曲者の1人である大阪師範学校の青年教師多梅稚〔おおのうめわか〕の曲が最も愛唱された。

執筆者: 山崎隆三

参考文献

  • 交通博物館・交通科学館編『鉄道唱歌の旅』 1971 交通文化振興財団

関連項目

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