長洲停車場
ながすていしゃじょう
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』
1891年(明治24)7月川辺馬車鉄道がはじめて開業したとき、官設鉄道の神崎駅の西約200m、長洲村地内の地点に設けられた停車場。ここから官設鉄道を横断して塚口停車場に通じた。1893年に馬車鉄道が軽便汽罐車鉄道の摂津鉄道に移行し、官設鉄道の横断が不許可となったので、乗客は官線の南北に設けられた長洲停車場の間を徒歩で乗り換えた。1897年に摂津鉄道が阪鶴鉄道に買収されたのちは同鉄道線路は官線の南北とも神崎駅に乗り入れ、乗客は同駅を通って乗り換えたが、1901年には神崎駅と尼崎駅の間の旅客輸送は廃止された。1907年の国有化によって阪鶴鉄道の神崎駅は官線の神崎駅に統合された。1911年に東海道線と尼崎支線が立体交差となり、9月には跨線橋上に尼崎支線の神崎乗降場が開設され、1981年(昭和56)3月の尼崎支線旅客廃止とともに同乗降場も廃止された。